過食症と過食嘔吐 心の声を聞いて

食べたいけど食べたくない。普通に食べられない。
過食症になってからのみなさんの体験談をまとめました。

面倒でしんどいのに止められない

女性 自営業 29歳 B型 兵庫県

あまり覚えていないのですが数年前から時々食べ過ぎた時に嘔吐するようになりました。
だからと言ってその頃はまだ今のように「吐けば太らないから死ぬほど食べよう」とかいうようなことはありませんでした。
食いしん坊でしたが「これ以上食べたら太るしやめておこう」って普通に自制できていました。心も身体も健康だった・・

二年前から新しい仕事を始めました。
時間が不規則で、仕事中は立ちっぱなし・帰宅時間は11時くらいになり、仕事自体は楽しいけど 帰ったらグッタリ・・って感じでした。
帰宅時間が遅いので それから夕食を摂ると太るので当初は牛乳だけ飲んで寝て翌日朝食をしっかり摂る・・という生活をしていました。
それがある日、すごーく疲れた日、
「今日は本当に頑張ったし明日休みだから夜更かししてもいいし好きなだけ食べちゃおう」と思って家族が寝た後もテレビ見ながらダラダラ食べてしまいました。
思えばその日が過食の始まりでした。

詳しく覚えてないけどパンやら炊飯器のご飯やものすごい量を食べて動けないくらいになり、ヨロヨロしながらお風呂に入り、そこで散々吐いた。
吐いたら食べ過ぎてキューピーちゃんみたいになったお腹がペッタンコになって楽ちんになりました。
翌朝体重を計ったら、吐いたせいか逆に痩せていて「ラッキー」と思った。

その時から それが毎日毎日続くようになりました・・エスカレートしていった。
昼間も1人だったら同じように過食した。
隠れてパンやらお菓子やら買った。

そのうち仕事帰りにも必ずパンを買って帰るようになった。
昔は節約のために会社にも絶対お弁当を作って持っていくような私だったのに罪悪感を覚えつつも毎日数百円出してもパンを買わずにはいられなくなった・・
夕食後自分の部屋でこっそり食べるのが日課になった。
料理が好きなので皆の食事を作ることも多いのですが、その時こっそりタッパーに料理を取っておいて皆で食べ終わった後、また自分の部屋で食べたりしていた。
そんな自分が気持悪かった。

部屋に持ち込んだフォークやお皿をこっそり台所に持っていって洗う・嘔吐物をこっそり処理する・・
そういうことをしている時の自分が情けなくて虫けらみたいに思えた。
でもやめられなかった。

友達や彼氏と飲みに行ったりしても帰りにパンを買って帰って過食しようとかばかり考えていたしパン屋が閉まるまでにバイバイしなきゃ・・とかも考えたり・・
吐きたいから1人でトイレいかなきゃ、とか もう面倒でしんどかった。
なのにやめれない・・

ある日過食現場を姉に見られ、母と姉に告知しました。
二人ともビックリしてたけど同情的ですごく心配してくれています。
話したことで少し救われて、その時点で過食がマシになりました。
帰りにパンを買うことが無くなった。食べる量もマシになった。
でも太るのが恐くて吐くのはまだやめられてません。