本当はこわい。過食症と過食嘔吐

センターの相談を受けた方に過去の体験を綴ってもらいました。専門スタッフによる「過食が止まる無料相談」も行っています。

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タグ : 万引き

バケツを横に置いていつでも嘔吐できるようにしていた

女性 無職 26歳 A型

過食嘔吐が始まってから7年になろうとしています。きっかけは、浮気した彼氏を見返してやろうと一念発起した食事制限ダイエット。
結局食事制限は持続できず、普通食嘔吐が日課に。

気が付けばダイエットにはまり、
毎日4,5回体重計に乗り、
100g増えただけで鏡に映る自分を罵倒し、暴れ、発狂するようになりました。
その後1年半ほどあまり記憶がありません。

覚えているのは、
毎日バケツを横に置いていつでも嘔吐できるようにしていたこと、
世間に自分の醜い体と顔を晒さないよう外出時は長袖・長ズボン・マスク・帽子で全身を覆い、肌の露出を異常に恐れていたこと、
一日中食べ物のことが頭から離れず仕事も勉強も一切手につかなくなっていたこと。

将来の目標や生きる意味を完全に失い、自分の存在価値に疑問を抱き、死にたいと何度も思いました。
しかし、自殺は出来ず、自分の存在価値は「女性として美しくいること」と意識転換し、さらにダイエットと美への執着が強まりました。

そして、見た目を褒めてくれて、自分を必要としてくれる人と触れられる環境を求めて、水商売、風俗の世界に身を置きました。
そして気づけば、お金に困っているわけでもないのに無意識のうちに万引きを繰り返すように。
盗んだもの自体には興味がなく、家に帰ってほぼ捨てていました。ある日、警察に捕まって初めて目が覚めました。

現在はOLを経て、実家で静かな生活を送っています。
家にいる時間はほとんど過食嘔吐しています。食事会もありますが、吐きたい衝動で会話に集中できません。また、顔がむくんでいることが嫌でドタキャンすることもあり、友人には迷惑をかけています。

摂食障害は本当に怖いです。
目の前の欲求にしか興味がなくなります。
一過性の欲望だけのために生きるので、何をしていたか一日を振り返る作業ができなくなり、気がつけば本来の自分の意思とは真逆のことを行っていたりします。
ふと我に返ったとき「こんなの自分じゃない」と一気に自己嫌悪に陥り、現実逃避のためにまた過食嘔吐を繰り返すのです。

とにかく、普通の生活が送りたいです。
本能と理性のジレンマから解放されたいです。
情緒を整えて、自分の本能中心の生活ではなく、人の幸せに寄り添えるような人間になりたいです。
どうか、この相談が改善への一歩になりますように。

発症して28年。子供にも気になる兆候が

女性 会社員 44歳 A型 東京都

はじめて過食嘔吐したのは16歳の時だったと思います。
食べることが大好きだったわたしは、よくお小遣いでおやつを買って全部使ってしまうことも。。

子供時代から人間関係が苦手でいつも悩みが尽きなかったので、甘いものを食べることで自分を慰めていました。
ある時食べ過ぎてしまって、胃が苦しくなった時に吐いてしまえば気持ち悪いのが治るかも・・・という軽い気持ちで吐きました。
それからは時々気晴らしに嘔吐するようになりました。

たまにトイレを長時間使用することが難しそうな場合は、お風呂で吐いたこともあります。
マンションの排水管清掃の後、母に「うちが一番汚れていた、と業者さんに言われたよ!」と言われたので、母も知っていたのかもしれません。

過食嘔吐がピタッと止まる時があります。
それは真剣な恋愛をした時です。
アドレナリンがでるのか、その時は食べなくても平気になりました。
結婚後も一度好きな人ができ、不倫関係になってしまいました。
このときは、主人より、子供より、食べることより、夢中になってしまい、破局を迎えてからあっという間に12キロ太りました。

ダイエットも何度も何度も試しては失敗しています。
いったい いくら使ったのか・・・。
高校生の頃からサプリメントを飲んだり、マイクロダイエット、耳つぼ、精神科への通院、カウンセリング、スポーツジム、ダイエット講座、エステ・・・。
全てある程度結果が出てくると途中で「今日だけ食べて吐こう。そしてまた明日から頑張ろう」と思って一気に過食。
そしてコントロールできるはずもなく、また毎日過食嘔吐の日々でした。

どうして自分はこんなに意思が弱いんだろう、最後までやりきれない自分はダメだ・・・と、ダイエットを繰り返すたびに失敗するのでどんどん自分の評価を下げています。
もともと自己肯定感が低かったのに、さらに低くなっていきました。

今は、思春期の子供たちへの対応で苦労しています。
高校生の子供は、毎日のように体調が悪い、と言っています。
学校は休むわけではないので、本当に具合が悪いのかはわかりません。
万引きしていることもわかりました。
表向き進学校に通っていて、明るく人間関係も良好な子です。
中学生の子供は、何に対してもやる気がなく、世の中を斜めから見ているようなところがあり、まったく前向きなところがありません。

わたしは本当の子供のことをわかっていなかったのです。
わたしのせいでこんな子供たちに育ってしまったのか、と後悔でいっぱいです。
小さなころもっとかまってあげればよかった、向き合えばよかった、と本気で思います。

今から間に合うかはわかりませんが、努力して信頼を取り戻したいです。

もう自分を下げることはやめたい。
自分の心も体も大切にしたい。
そういう気持ちです。

摂食障害の日々はまるで二重人格のよう

女性 会社員 34歳 A型 兵庫県

摂食障害になって、食べること以外に興味を持てなくなりました。
四六時中、何かを食べようとして仕事にも集中できず、家族とも距離を置くようになりました。
食べたらいけないと思えば思うほど、食べ物を求めていました。
自分が自分でなくなるような気がして怖くなりました。
まるで二重人格のように、もう一人の自分に乗っ取られる気がしました。

お金もどんどん使ってしまい、貯金は一気に減っていき、これでは生活できないと思いました。
このまま摂食障害を放置すれば、症状はあっかして私の身体はぼろぼろになってしまうでしょう。
働けなくなりお金も無くなり、食べ物を得るために万引きして、刑務所に入ることになるかもしれません。
もしくは栄養失調で早死にしているかもしれません。

考えるだけで恐ろしいこの病をなんとかしたいと思います。